ミックさんこの記事では、保護犬がなつかない時の対処方法や信頼を築くための方法について解説するワン!
「保護犬を迎えたけれど、全然なついてくれない」
「このまま心を開いてくれないのではないか」
あなたは、このような不安を抱えていませんか?
保護犬がなつかないのは決して珍しいことではありませんよ。
何故なら、過去のトラウマや人との関わりが少なかった経験から、人に対して恐怖心があるからです。
そのため、保護犬との信頼を築くには時間が必要です。
でも安心してください。正しい接し方と環境を整えれば、ほとんどの保護犬は必ず心を開いてくれます。
そこで、この記事では私が保護犬を迎えた経験をもとに、なつかない理由と信頼関係を築く具体的な方法をお伝えします。
慣れるまでの期間やタイプ別の接し方、やってはいけないNG行動など、実践的な情報を教えますね。


- 平成2年4月より保護犬と生活
- 先代犬はペットショップで購入のポメラニアン
- ミックさんはかなりのビビり
- 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験


- 平成2年4月より保護犬と生活
- 先代犬はペットショップで購入のポメラニアン
- ミックさんはかなりのビビり
- 歯石取り、去勢、避妊、膝蓋骨脱臼、股関節脱臼などを経験
保護犬がなつかない3つの理由


保護犬がすぐになついてくれない、そこには明確な理由があります。
それは、決して飼い主であるあなたを拒否しているわけではなく、過去の経験が大きく影響しているのです。
人への恐怖心・トラウマを抱えている
保護犬がなつかない理由で一番多いのが、人間に対する恐怖心やトラウマです。
保護犬の中には、虐待や飼育放棄を経験した子が少なくありません。
過去に叩かれた経験のある犬は、人の手が頭の上に来るだけで身構えてしまいます。
また、大きな声で怒鳴られたことがある犬は、少し声のトーンが上がっただけでも怯えてしまうのです。
そして、突然捨てられた経験から、人を信じられなくなっている犬もいます。
ちなみに、私は我が家のミックさんに、最初嚙みつかれました。
さらに、大きな音がすると逃げ回り粗相をしてしまったことが多々ありましたよ。
このことを見る限り、繁殖時に虐待されていた可能性が高いようです。
怒鳴られたり、叩かれたりしていたのでしょう。
これにより、人に対しての恐怖心が強くなり、自分を守るため攻撃的になったと思われます。
元野犬で人との接触経験が少ない
元野犬の保護犬は、そもそも人間との暮らしを知りません。
生まれてから保護されるまで、ずっと野生の環境で生きてきたため、人との関わり方が分からないんですよね。
また、野犬として生きるには、警戒心が必要不可欠です。
近づいてくるものは危険かもしれない、だから距離を取る。
これは、犬の生存本能として身についた行動パターンになりますね。
また、元野犬は独立心が強く、群れの中でも犬同士の関係性が中心です。
そのため、人間をリーダーとして認識する概念がなく、飼い主への意識が薄い傾向があります。
多頭飼育崩壊からの保護
近年増えているのが、多頭飼育崩壊からの保護犬です。
狭い空間で多数の犬と暮らしていた経験から、独特の課題を抱えていますね。
回りに犬が多いため、犬同士の関係性が強すぎて、人への関心が極端に薄いケースがあります。
また、十分な社会化の機会がなかったため、新しい環境や物音に敏感で、常に不安を抱えている子も多いです。
さらに、限られたエサを巡る競争の中で育ったため、防衛本能がとても強く、人が近づくと唸ったり警戒したりすることもあります。



保護犬がなつかないのは「飼い主を拒否している」のではなく「まだ安全だと確信できていない」状態だワン。その原因を理解することで、適切な対応が見えるワン。その子の過去を想像し、寄り添う姿勢が信頼関係の第一歩となるワン。
保護犬が慣れるまでの期間と段階
「いつになったら慣れてくれるの?」
これは、保護犬を迎えた飼い主が必ず抱く疑問なんです。
そこで、ここでは一般的な期間の目安と慣れたサインについて、具体的にお伝えしますね。
一般的な慣れるまでの期間
保護犬が新しい環境に慣れるまでには、一般的に3ヶ月から1年程度かかると言われていますね。
ただし、これはあくまで目安であり、犬の性格や過去の経験、年齢によって大きく異なります。
初期(1週間〜1ヶ月):警戒期
この時期は、犬が新しい環境を観察している段階です。ケージから出たがらない、食事を残す、人が近づくと後ずさりするなどの行動が見られますね。部屋の隅で小さくなっていたり、常に周囲を警戒している状態なんです。
中期(1〜3ヶ月):観察・適応期
少しずつ環境に慣れ始め、飼い主の行動パターンを理解してきます。食事の時間になると自分から寄ってきたり、散歩を楽しめるようになったりします。ただし、まだ触られることには抵抗があるケースが多いですね。
後期(3ヶ月〜1年):信頼構築期
徐々に心を開き始める時期です。自分から近づいてきたり、撫でられることを受け入れたりします。この時期に入ると、急速に関係性が深まることが多いですね。
また、子犬から保護された場合は比較的早く、初日から人に甘えてくることもありますよ。
その一方で、成犬、特に元野犬の場合は1年以上かかることも珍しくありません。
そのため、こうした保護犬の場合は、長い目で見ることが必要不可欠です。
「慣れた」と判断できる5つのサイン
保護犬が環境に慣れ、飼い主を信頼し始めたサインには、以下のようなものがありますよ。
1. リラックスして眠れるようになる
最も分かりやすいサインですね。お腹を上にして仰向けで寝たり、飼い主の足元で安心して眠ったりするようになれば、「ここは安全だ」と認識している証拠です。
2. 自分から近づいてくる
今まで距離を取っていた犬が、自分から寄ってきてそばに座るようになります。これは「この人は怖くない」と理解し始めたサインですね。
3. お腹を見せる
犬にとってお腹は急所です。それを見せるということは、完全に信頼している証拠ですよ。
4. しっぽを振って迎えてくれる
帰宅時や朝起きた時に、しっぽを振って喜ぶようになります。これは、「嬉しい」という感情表現です。
5. おもちゃで遊べる
心に余裕がないと遊びは出来ないものです。おもちゃに興味を示し、飼い主と一緒に遊べるようになったら、かなり心を開いている状態ですね。
ちなみに、我が家のミックさんは、最初の2~3日は部屋奥のケージ内からなかなか近づいてきませんでした。
その後、ケージ外を散策から1週間程度で近づいて来ました。
そして、それから2~3日で撫でるとお腹を見せるまでになったんです。
ただ、尻尾を振る、おもちゃで遊ぶまでは、それから1ヶ月くらい掛かりましたね。
そこまで、なかなか心に余裕を持てなかったんだと思います。



慣れる期間には個体差があり、焦りは禁物だワン。「まだ1ヶ月しか経っていない」ではなく「もう1ヶ月も一緒にいる」と前向きに捉えることで、飼い主の心にも余裕が生まれるワン。
保護犬になついてもらう5つのステップ


ここからは、保護犬と信頼関係を築くための具体的な方法を、5つのステップでご紹介しますね。
ステップ1:安心できる環境づくり
保護犬にとって、まず必要なのは自分にとっての「安全な居場所」を確保することです。
保護犬には必ずケージを用意してください。
「自由にさせてあげたい」という気持ちは理解できますが、逃げ場所がない状態は犬にとって大きなストレスなんです。
そして、ケージは人の気配を感じられるリビングに置きつつ、直接目線が合わない隅の位置が理想的ですよ。
また、ケージの中にはふかふかのベッドを置き、慣れるまでは上から布をかけて「巣穴」のような薄暗さを作ってあげましょう。
ケージの中は犬だけの安全地帯。ここには人間が勝手に手を入れない、というルールを徹底しましょう。
ステップ2:適切な距離感の維持
保護犬と接する上で最も重要なのが「距離感」です。
迎えたばかりの頃は、触りたい気持ちをぐっと我慢しましょう。
人間から積極的に触ろうとすると、犬は「攻撃される」と誤解する可能性がありますよ。
ちなみに、我が家のミックさんの場合、自宅に入れた際に噛まれた後は、部屋の隅のケージに入れました。
その後、食事とトイレの世話だけをして、あとは静かに見守りました。
すると、10日くらい経った頃に、ミックの方から私の足元に来て座ったんですね。
犬の目をじっと見つめるのは、威嚇と受け取られることがあるため注意が必要です。
そのため、視線が合ったら、ゆっくりと目を細めて優しい表情を作り、自然に目を逸らしましょう。
また、犬の頭上から手を伸ばすのではなく、視界に入る位置から横や下からゆっくりと手を差し出すようにしてくださいね。
ステップ3:ルーティンの確立
犬は習慣的な生活を好む動物なので、予測可能な毎日が、安心感につながりますよ。
朝と夕方、できるだけ同じ時間に食事を与えるように心がけてください。
「この人は毎日ごはんをくれる」という信頼の積み重ねが重要になってきます。
また、散歩も毎日同じ時間帯が理想的ですよ。
自宅外の世界を一緒に経験することで、「この人と一緒なら大丈夫」という感覚が育ってきます。
朝起きたら「おはよう」、出かける時は「行ってくるね」、夜寝る前は「おやすみ」と、家族と同じように声をかけ続けましょう。
最初はほとんど反応がない可能性がありますが、犬は必ず聞いてますから。
また、怒鳴り声ではなく、優しく穏やかな声で話しかけることが重要です。
ステップ4:おやつを使った信頼構築
食べ物は、保護犬との信頼関係を築く強力なツールと言えます。
そのため、犬が少し慣れてきたら、手のひらにおやつを乗せて差し出してみましょう。
また、無理に食べさせようとせず、床に置いて立ち去っても構いませんよ。
徐々に保護犬との距離を縮めながら、最終的に手から直接食べられるようになることを目指します。
そして、この時「よしよし」と優しく声をかけることで、ポジティブな体験として記憶されるんです。
ステップ5:家族全員で統一した対応
保護犬との信頼関係は、そこにいる家族全員で築くものですよ。
家族会議を開き、「無理に触らない」「大きな声を出さない」など、基本的な約束事を決めて守りましょう。
また、最初は食事や散歩などの世話を主に一人が担当すると良いです。
その人を「安全な存在」と認識した後、徐々に他の家族にも慣れていきますから。
ただし、メイン以外の家族も毎日声をかけたり、時々おやつをあげたりして、関わりを持ち続けることが必要です。



信頼構築は一朝一夕にはいかないワン。これら5つのステップを焦らず実践することで、保護犬は「この人たちは安全だ」と少しずつ理解していくワン。毎日根気強く向き合うワン。
保護犬がなつかない時のNG行動7選
善意からの行動が、実は保護犬をより怖がらせているケースは少なくありません。
そこで、ここでは絶対に避けるべき7つのNG行動を紹介しますね。
- 大きな声を出す・怒鳴る:たとえ怒っているわけではなくても、大きな声は犬を怯えさせるのです。
- 無理に触ろうとする:犬が嫌がっているのに無理に触ることで、「人間の手=怖いもの」という認識を強化してしまいます。
- 上から手を伸ばす:犬の頭の上から急に手が来ると、叩かれると勘違いする可能性があります。
- じっと目を見つめる:犬の世界では、目を見つめ続けることは挑戦や威嚇を意味します。
- 追いかける:犬が逃げているのに追いかけることは、恐怖を倍増させますよ。
- 突然の環境変化:慣れない環境で落ち着き始めた頃に、大きな変化を加えることは避けましょう。
- 家族間で接し方がバラバラ:家族全員が同じルールで接することで、犬は安心できます。



良かれと思ってやっている行動が、実は保護犬を怖がらせているケースは多いワン。NG行動を知り、意識的に避けることが信頼への近道だワン。
タイプ別・保護犬への接し方ガイド


保護犬にも様々なタイプがあります。
その子の背景に応じた接し方を知ることで、より効果的に信頼関係を築くことが出来ますよ。
元野犬タイプ
人との暮らしを知らず、独立心が強い元野犬。
このタイプは、「人に依存する」という概念がありません。
そのため、まずは共存関係を築くことから始めましょう。
無理に親密さを求めず、「同じ空間にいる仲間」という関係性を受け入れることが重要です。
また、散歩は保護犬との信頼関係を築く絶好の機会になりますよ。
特に、元野犬は運動欲求が高い傾向があるため、毎日しっかりと散歩に連れて行きましょう。
虐待・ネグレクト経験犬タイプ
人への恐怖心が強く、特定の刺激に過剰反応する。
このタイプには、何よりも時間と忍耐が必要なんです。
保護犬にとってトラウマは簡単には消えることはありません。
そのため、焦らずにゆっくりと「人間は怖くない」ことを教えていきましょう。
また、特定の刺激に反応する場合は、その刺激を避けながら、徐々に慣らしていくことが有効です。
例えば、男性を怖がる犬の場合、男性が部屋の隅にいるだけ→座ってもらう→おやつを投げてもらう感じで、段階的に進めます。
ただし、攻撃性が見られる場合や、半年経っても全く進展がない場合は、ドッグトレーナーや獣医師に相談することをおすすめします。
多頭飼育崩壊犬タイプ
犬同士の関係性に慣れており、人への関心があまりない、または薄い。
このタイプには、「人間との一対一の関係」を教える必要があります。
そのため、まずは他の犬がいない環境で、じっくりと時間を過ごしましょう。
また、食事やおやつを使ったアプローチが効果的ですよ。
「人間からもらうごはんは美味しい」という経験を積み重ねることで、人への関心が高まります。



保護犬にも個性があり、すべてに同じ方法が有効とは限らないワン。タイプを見極め、その子に合ったアプローチを選ぶことが必要だワン。
よくある質問5選(FAQ)
- 保護犬は本当になつかないのですか?
-
いいえ、そんなことはありません。すべての保護犬がなつかないわけではなく、時間をかければほとんどの子は必ず心を開いてくれますよ。確かに時間がかかることが多いのですが、焦らずに接すれば問題ありません。
- なつくまでどのくらいかかりますか?
-
個体差が大きいのですが、一般的には3ヶ月から1年程度が目安になりますね。子犬や人に慣れている犬の場合は、数日から1ヶ月程度で心を開くこともあります。一方で、元野犬や虐待経験のある成犬の場合は、1年以上かかるケースも珍しくありません。重要なのは、犬のペースを尊重することですよ。
- なついたかどうかはどう判断しますか?
-
リラックスして眠れるようになる、自分から近づいてくる、お腹を見せる、しっぽを振って迎えてくれる、おもちゃで遊べるようになる、などのサインが見られます。ただし、「慣れた」=「べったり甘える」とは限りませんよ。適度な距離感を保つ犬もいますし、それもその子の個性として受け入れましょう。
- 家族の中で特定の人だけになつかない場合は?
-
これはよくあることです。なので、対策としては、なつかれていない人がおやつや食事を担当することも必要ですよ。「この人からもらうと良いことがある」という経験を積み重ねましょう。また、その人が大きな声を出したり、急な動きをしたりしていないか、接し方を見直すことも重要です。
- どうしてもなつかない場合はどうすれば?
-
半年から1年経っても全く進展がない場合や、攻撃性が見られる場合は、ドッグトレーナーや行動療法専門の獣医師に相談しましょう。客観的な視点から問題を分析してもらうことで、見落としていた原因が見つかることがあります。一人で抱え込まず、保護団体や専門家の力を借りることも時としては必要です。
まとめ
保護犬がなつかないのは、過去のトラウマや人との関わりが少なかった経験が主な原因なんです。
しかし、適切な環境を整え、焦らず時間をかけて信頼関係を築けば、ほとんどの保護犬は必ず心を開いてくれますよ。
私の経験で最も重要だと思ったことは、「犬を変えようとするのではなく、犬が変わりたいと思える環境を作る」です。
保護犬にとって、安全かつ愛情に満ちた環境があれば、時間の長短はあるものの自然と心を開いていきますよ。
また、困った時は一人で抱え込まず、専門家や保護団体に相談することも必要です。



保護犬がなつかないのには、特に珍しいことではなく普通にあるワン。そのため、焦らず時間を掛けて接していくワン。

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